「食の新潟」シリーズでは、みなさんにぜひお伝えしたい食の情報のあれこれをテーマ別にご紹介します。少しずつアーカイブ化していきますので、ぜひ定期的にご覧ください。
肥沃な大地、雪どけの清流、米づくりに適した気候風土が広がる新潟。
ここに、先人たちが築き上げてきた確かな技術力が加わり、作り手の熱い想いがこめられて、日本一の米どころ新潟から、おいしいお米が全国、そして海外に届けられています。
近年は、全国各地から趣向を凝らしたブランド米が登場し、産地間競争も激しくなっていますが、その中でも新潟が全国一の米どころであると胸を張るのには、お米の生産と消費の両方の視点から、全国一を誇るデータがあるからです。
まず、生産面のデータを見てみましょう。
農林水産省の「水稲の時期別作柄及び収穫量(全国農業地域別・都道府県別)」によれば、平成30年の新潟県の水稲作付面積は118,200ha、水稲収穫量は627,600t、産出額は1,445億円で、いずれも全国第1位です。
〔新潟県「新潟米図鑑vol.2」から引用〕
そして、消費面での特徴をもてみましょう。
新潟のお米といえば、トップブランドとして他の追随を許さないコシヒカリ、そして、コシヒカリと双璧をなすブランド米として平成29年にデビューした新之助が有名ですが、それだけではありません。
ここで注目したいのは、「産地品種銘柄」です。
産地品種銘柄とは、農産物検査法によって都道府県ごとに定められるもので、この検査対象となっている品種でなければ、産地や品種名を冠して販売することはできないのですが、その産地品種銘柄として登録されている品種の数が、なんと37品種(平成31年度)で、全国第1位なのです。
〔新潟県「新潟米図鑑vol.2」から引用〕
新潟は、コシヒカリや新之助といった食味に抜群に優れたお米があるのはもちろん、用途に適した多様な品種のお米を提案できる幅の広い品揃えを兼ね備えているからこそ、米どころとしての地位を揺ぎ無いものとしているのです。
いろいろあって、いろいろおいしい新潟米。
この多様な品揃えが、お米の新しい可能性を拓いています。
次回は、そんなお話に続きます。
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〔資料〕
今回は、新潟の多様な銘柄米にスポットを当てました。より詳しい情報については、新潟県が作成している「新潟米図鑑」をご覧ください。
〔本件に関するお問い合わせ〕
新潟県農林水産部食品・流通課販売戦略班(025-280-5963)
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