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イベントレポート「新潟、発酵中。」

2020年11月8日、新潟駅に隣接する「MOYO Re:」には、「発酵」にまつわるキーパーソンが集結し、熱い「発酵」トークが繰り広げられました。


このイベントは、県とJR東日本新潟支社の共催で、「発酵」に関わる方の交流の輪を広げることを目的に開催されました。



ファシリテーターは田中さん。

新潟のこだわり商品を多く取り扱う、

ぽんしゅ館の総括バイヤーです。



田中さん自身も、

新潟の食のキーパーソンのひとりなのですが、

今回はさらに多くの方々が集まりました。


味噌の造り手として想いを語ったのは、

百川さん山本さん



(百川さん)


百川さんは、新潟市沼垂で、

山本さんは、上越市直江津で、

それぞれ味噌を醸して販売しています。


(山本さん)


おふたりに共通するのは、

味噌に関連する特徴的な加工品も製造しているところ。


みしょ、Craft miso(クラフトみそ)、

TamaLive(タマリーブ)など、どれもなかなか見られない特別な逸品です。


この商品開発の背景にあるのは、

味噌を未来へ繋ぐ、という想いでした。


近年、味噌の消費量は減り、

事業者の高齢化も進んでいて、

これから先、未来の味噌への心配が、

正直あるのだとか。


でも、手をこまねているだけでは何も変わりません。

できることから少しずつ、その一歩が、

味噌だけではない、関連商品の開発なのです。


同じように、消費量の減少や、

担い手の発掘に苦心していたのが、清酒業界。


笹祝酒造の笹口さんは話します。

酒蔵に入ったときは、課題だらけだった、と。

だからこそ、チャレンジあるのみ。



(笹口さん)


サササンデーや日本酒専用スパイスなど、

画期的な商品を提案してきました。


酒蔵のスタッフだけではなく、

大学生などの新鮮なアイディアも取り入れて

商品開発に取り組んでいるとか。


なかなか慣れない蔵人もいたそうですが、

今となっては、新しいつながりが大事な資源になり、

少しずつ何かが変わっているような気もします。


そして、未来に向けてチャレンジしているのは、

製造業の方だけではありません。


高田さんは、「発酵のまち・摂田屋」を舞台に、

未来につながるまちづくりに取り組んでいます。


(高田さん)


摂田屋は発酵のまちとして有名と思いきや、

意外にも、知らない人も多い様子。

実は、身近な人ほど、知らなかったりするのです。

でも、それを変えるきっかけになったのが、

2020年10月の「米蔵」のオープンでした。


摂田屋の遺産が、装い新たに復活することで、

摂田屋のイメージが少し変わりました。

人の往来が活発になりました。


高田さんが代表を務める

ミライ発酵本舗のあいことばは、

「まざる、つながる、うまれる」。


摂田屋というまちを舞台に、

ひとが行きかい、交流が深まり、

新たに生まれるものが未来につながる。


はじまったばかりの摂田屋のリボーン。

摂田屋にいかずにはいられません。


まさに、キーパーソンそれぞれに、

多種多様な発酵の未来があるようでした。



最後の質疑応答でも、

すごくわくわくするような、新しいビジネスのヒントを掘り当てました。


そして実は、県内全域の発酵イベント情報が集まったのも、このイベントの醍醐味でした。

新潟市、長岡市、上越市など県内各地に、「発酵」テーマの取組が溢れているのです。


これから先、みんなの身近にある「発酵」で、楽しい未来が拓ける可能性が満ちている。

そう感じずにはいられないイベントでした。


新潟のいたるところで、どんどん「発酵」を進めたいですね。



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〔本件に関するお問い合わせ〕

 新潟県農林水産部食品・流通課販売戦略班(025-280-5963)

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