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越後みそとは Vol.2 【越後みそ後編】



ゲスト:青木光達(あおきみそ株式会社)



Q

新潟で古くから愉しまれている越後みその秘密を探っていきたいと思います。越後みそという名前で地域団体商標を取得されたんですよね。商標を取得しようと思ったキッカケを教えてください。



青木

一つは越後みその認知度を上げたいということ、それから一生懸命これまで組合が育ててきた越後みそというブランドをはっきりとさせ、他県で越後みそに似せた場合に、それを名乗らせることができないようにしたいということです。

信州みそも同じような理由で取得しています。信濃路言って九州の方でつくっている場合もありますので、そういうことも踏まえてはっきりと越後みその権利っていうのを主張したいってことと、それから輸出を視野に入れた場合には、やはり商標登録をしていくことが非常に大切だと思い、組合として地域団体商標を取るような形に持っていきました。



Q

越後みそがどんどん広がっていくために、先ほどおっしゃっていた輸出ですとか、そういった広がりを考えていらっしゃるということですが、具体的にそれ以外の取組ですとか、輸出に関しても今後どのように考えていらっしゃるか教えていただけますか。



青木

まず商標を取ったことによってPRに非常に使いやすいですね。色々なかたちの所でイベントをする場合に組合の青年部が中心になって行うのですが、そういう場合にはやはり商標としてはっきりしているってことをPRしながらすると認知度が上がるってことですね。

輸出に関しても色々これから広めて行かなきゃいけなくて、国(農林水産省)も、業界団体も進めております。その場合にどうしてもみその中でも差別化をするってことをはっきりさせたいと思っておりまして、そういう方面で使っていこうと思っています。ただ輸出はなかなか条件が厳しいので一つ一つその辺はクリアしていこうかなという風に組合の中では考えています。



Q

青木さんは講習会で講師をされたり、新潟県の若手の育成にも取り組んでいらっしゃいますけども。越後みそを担う若い世代の皆さんへ、期待ですとか伝えたいことをお願いいたします。



青木

やはりこれから越後みそや何かの発展を考えた場合には、若い方にはなるべく早く技術を習得していただければ、その上に時代によって色んなアイデアとか技術が出てきますので、それを取り入れて更に発展させていただきたいなと期待しています。今までのものだけではやはり広がりっていう面では欠けてきますので、異業種との連携も含めまして色んな形で若手の新しいアイデアと趣向性、そういうものに期待して止まないですね。



Q

越後みそという商標の場合に、新潟ですと佐渡には佐渡のみそ、上越の浮き麹みそ。色々ありますけど、それを全て包括してって解釈でよろしいのでしょうか。



青木

地域団体商標なので、まず使うには新潟県味噌醤油工業協同組合に所属していただくことがまず一つありますね。(商標を使うのは)これから新たに使う場合の話だけなんですよ。これまで販売されている商品については既に保証されておりますので、そういう意味で新しく越後みそって付けたい場合にはぜひ組合に入っていただかねばならないってことで、組合はそういった面で門を広く開けておりますので、使いたいのであればぜひ参加していただければ使っていただけると思います。




Q

大変勉強になりました。青木さんありがとうございました。


〔お問い合わせ〕

今回の取材は、新潟県雪国の発酵食文化発信事業の一環で取り組みました。

新潟県農林水産部食品・流通課 025-280-5963

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